元気な川には、たくさんの生きものに交じって"川ガキ"という生きものが生活しています。
水辺に生息するこの生きものは、魚をはじめとする水生生物などが大好きで、岸辺の岩や橋から川へ飛び込んだり、仲間と競い合って泳ぐなど、その生態は様々です。
そう、 "川ガキ"とは、セミの鳴き声が響きはじめると水辺に現れる子どもたちのこと。
そして"川ガキ"の生息地には、決まって「かつて川ガキだった大人」の姿が多く見られる特徴があります。
釣りや井戸端会議などをしながら、川で遊ぶ"川ガキ"をニコニコと笑って眺めているのです。
魚の名前を教えてくれたり、釣りの先生に変身する大人たちは、"川ガキ"にとってみれば、水辺で楽しく安心して遊ぶための大切な人たちといえるかもしれません。
青い空を映し流れる川に身体をおもいっきり浸し、鮎、エビ、ヤマメを追いかけた夏。
川面いっぱいに響く笑い声。
腕よりも太いコイを捕まえ、胸が高まった懐かしい日々は、いまでもニッポンの水辺に続く光景として存在しているのです。


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